お前のこと、落としてやるよ。





嘘だろ、嘘だろ。

そんな話あるわけない。違う、何かの間違いに決まってる。



母さんの話を聞いた瞬間、いてもいれなくなって病室を飛び出した。

本当は安静にしなくちゃいけないのに。



当てがあるわけでもないのに、飛び出した俺は病院の中を回ってみる。


……が、この広い病院で見つかるはずもなく、近くのナースの人に聞いてみることにした。


『すみません……永遠……、青瀬永遠の病室って…』


俺がそこまで言いかけた瞬間、後方から『皐月?』と言う聞きなれた声がした。


『っ……!永遠!!』


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