お前のこと、落としてやるよ。
*
嘘だろ、嘘だろ。
そんな話あるわけない。違う、何かの間違いに決まってる。
母さんの話を聞いた瞬間、いてもいれなくなって病室を飛び出した。
本当は安静にしなくちゃいけないのに。
当てがあるわけでもないのに、飛び出した俺は病院の中を回ってみる。
……が、この広い病院で見つかるはずもなく、近くのナースの人に聞いてみることにした。
『すみません……永遠……、青瀬永遠の病室って…』
俺がそこまで言いかけた瞬間、後方から『皐月?』と言う聞きなれた声がした。
『っ……!永遠!!』