お前のこと、落としてやるよ。






そこからは、永遠に会いに行かなかった。

……いや、会いに行けなかった。



那月と楽しそうに話している永遠を見なくなかったから。



俺との時間を忘れてしまっていると、信じたくなかったから。



タイミングが良いのか、悪いのか丁度その時父さんの転勤が決まり、

永遠と別れの挨拶をしないまま海外に引っ越した。









それから、三年がたった。


永遠への思いは忘れられなかった。
時間が解決してくれるなんて、絶対嘘だ。

< 270 / 307 >

この作品をシェア

pagetop