お前のこと、落としてやるよ。
*
「はぁ……」
カラオケという楽しい空間の中一人場違いな私。
みんなに頼まれたら断る事も出来ず「分かった」と言う一言で来てしまった。
もっちも「あんた達、面白そうだから行く」と言って来ている。
全然面白くないんだからねっ!
もっちは、他人だからそんな事が言えるんだよ!
なんていう心の声は届かず、私はムスッと拗ねた顔のままセルフサービスであるドリンクバーのメロンソーダをズッズッとストローで吸った。