お前のこと、落としてやるよ。
「俺だけ応援してればいんだよ。」


「はあぁ……」



「今日何回目よ、そのため息」



机に伏せながら長いため息をする私にパックの緑茶のストローを唇に当てながら呆れたように聞くもっち。



「だって……!……恥ずかしいじゃん!」



「そう?私は、可愛いと思うけど?」



サラッとそう言うもっちに、むぅと頬を膨らます。



だって、皐月に抱きついちゃったんだよ!あの、大っ嫌いな皐月に!



「最悪だよ……」



ポツリと呟いた言葉は、昼休みの騒がしい教室に消えていった。



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