あなたの大切なひと
四年前、私の会社が兼ねてから話があがってた、彼の会社と合併した。
ただし、対等合併ではなくて、大きな会社に吸収されるという形での、合併。
私の周りでは、皆戦々恐々としていた。
合併にあたり、皆一階級ずつ降格となった。
だから、もといた会社によって、人として扱ってもらえないんじゃないか。とか、これで定年まで窓際決定とか。なんだか、みんなあきらめてた。
なんども開催される、お別れ会。
「あ〜あ。これから、いやだな。ないがしろにされるのか。でも、お前はいいよな。お前だけは、合併後も大丈夫だ。」
なんて、私は言われた。
なにが大丈夫なんだろう。
私だって、不安だ。
合併に向けて、様々な調整を進める中、リーダーとして、我が社の今進行中の事柄、懸案事項を挙げた。
大会社のあちら側からしたら、なんてことのない事項だとしても、私は真剣だった。
合併前の慌ただしさのせいか、いつの間にか夏が終わって、秋になっていて、新所属が内示され、行き先によっては、全く今までの経験なんて何の役にも立たない部署へ…
こうして、私は、彼と「同僚」となった。
ただし、対等合併ではなくて、大きな会社に吸収されるという形での、合併。
私の周りでは、皆戦々恐々としていた。
合併にあたり、皆一階級ずつ降格となった。
だから、もといた会社によって、人として扱ってもらえないんじゃないか。とか、これで定年まで窓際決定とか。なんだか、みんなあきらめてた。
なんども開催される、お別れ会。
「あ〜あ。これから、いやだな。ないがしろにされるのか。でも、お前はいいよな。お前だけは、合併後も大丈夫だ。」
なんて、私は言われた。
なにが大丈夫なんだろう。
私だって、不安だ。
合併に向けて、様々な調整を進める中、リーダーとして、我が社の今進行中の事柄、懸案事項を挙げた。
大会社のあちら側からしたら、なんてことのない事項だとしても、私は真剣だった。
合併前の慌ただしさのせいか、いつの間にか夏が終わって、秋になっていて、新所属が内示され、行き先によっては、全く今までの経験なんて何の役にも立たない部署へ…
こうして、私は、彼と「同僚」となった。