あなたの大切なひと

同僚

要との婚約と、新年度の始まりが、同時となった。
遠く離れた転勤先から、要は心を届けてくれた。一度別れてしまった以前の私達は、仕事の忙しさを理由に会わなくても平気で、相手に何も伝えようとしていなかった。
新年度の忙しさもあったが、時間を合わせては、連絡を取り合い、結婚へ向けて進みつつあった。
同じ課の同僚とまたなった、竹本と私は、文字どおり同僚として、業務を通じての関わりが続いていた。


…目では、姿を追っていたけれど。
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