あなたの大切なひと
とうとう、明日が結婚式という日、私は休む間に係の人にお願いしなくてはいけない業務を引き継いでいた。
竹本が近くに来た。
「明日はいよいよ結婚式ですね。馬子にも衣装。の花嫁姿楽しみにしてますね」
そういって、また、いつものようにからかった。
「…」
何も言い返せず、ただ苦笑いの私。
でも、自分に言い聞かせていた。
「私は、明日世界一幸せな花嫁だわ」
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