嘘から始まる運命の恋
仰向けになって両腕で顔を覆った。
なんてことをしてしまったんだろう。妹の彼氏となんて寝るんじゃなかった。どうして、どこで歯止めがきかなくなったんだろう。
両手で顔を覆ったとき、スマホがメールの着信を告げた。のろのろと手を伸ばしてバッグを開け、スマホを取り出して新着メールを開けた。
『メアド、変えたんだ。奇遇だね、俺もだよ。新しいアドレスを教えてくれたってことは、俺に飽きたから帰ったってわけじゃなかったのかな。ちょっとホッとしてる。俺はまた会いたい。本気だよ。ケイ』
私の部屋を出てすぐ、真由里が彼にメールを送ったんだろう。早速送ってくれた彼のメールの文面に、胸が熱くなる。
『また会いたい。本気だよ』
彼の低く甘い声にささやかれているようで、胸に熱いものが込み上げてきた。
私だって会いたい。でも、私は真由里じゃない。それにケイと体だけの関係を続けるなんてイヤ。もっと彼のことが知りたい。もっと彼と一緒の時間を過ごしたい。夜だけじゃなく、昼も。いろんな音楽を聴いて、いろんな景色を見て、いろんな話をしたい。私の知らない彼のことを、もっと聞かせてほしい。
なんてことをしてしまったんだろう。妹の彼氏となんて寝るんじゃなかった。どうして、どこで歯止めがきかなくなったんだろう。
両手で顔を覆ったとき、スマホがメールの着信を告げた。のろのろと手を伸ばしてバッグを開け、スマホを取り出して新着メールを開けた。
『メアド、変えたんだ。奇遇だね、俺もだよ。新しいアドレスを教えてくれたってことは、俺に飽きたから帰ったってわけじゃなかったのかな。ちょっとホッとしてる。俺はまた会いたい。本気だよ。ケイ』
私の部屋を出てすぐ、真由里が彼にメールを送ったんだろう。早速送ってくれた彼のメールの文面に、胸が熱くなる。
『また会いたい。本気だよ』
彼の低く甘い声にささやかれているようで、胸に熱いものが込み上げてきた。
私だって会いたい。でも、私は真由里じゃない。それにケイと体だけの関係を続けるなんてイヤ。もっと彼のことが知りたい。もっと彼と一緒の時間を過ごしたい。夜だけじゃなく、昼も。いろんな音楽を聴いて、いろんな景色を見て、いろんな話をしたい。私の知らない彼のことを、もっと聞かせてほしい。