嘘から始まる運命の恋
「結末が気になるのっ! だって、犯人は絶対にあの男でしょ!? あいつが捕まるのか、逃げ延びてどこかほかの場所で犯罪を繰り返すのか……すっごく気になるんだもん!」
けれど、圭の手を掴むために顔から手を離したため、真っ赤な画面が目に入ってしまった。
「いーやぁーっ!」
絶叫をあげて圭の肩に顔を押しつけた。圭の低い笑い声が聞こえてきたかと思うと、私の肩に彼の手が回され、ギュッと抱き寄せられる。
ふたり掛けのソファの上で、私は背中を丸めるようにして圭の胸に顔をうずめた。
「怖いのに無理して見てどうするんだよ」
「だって、圭がサスペンス映画が好きだって言うから……」
「俺に合わせてくれたの?」
「それもあるけど、怖いもの見たさっていうか……」
「怖いもの見たさで見始めて、結局後悔してない?」
「う~……。正直言うと、血が苦手なの。献血もできないくらい」
「それは初耳だ」
圭の手が私の背中を滑り降りた。腰に彼の手のひらが触れて、ぐっと引き寄せられる。反動で顔をあげたら、まつげを伏せた圭の顔が迫ってきて、次の瞬間には彼にキスされていた。
けれど、圭の手を掴むために顔から手を離したため、真っ赤な画面が目に入ってしまった。
「いーやぁーっ!」
絶叫をあげて圭の肩に顔を押しつけた。圭の低い笑い声が聞こえてきたかと思うと、私の肩に彼の手が回され、ギュッと抱き寄せられる。
ふたり掛けのソファの上で、私は背中を丸めるようにして圭の胸に顔をうずめた。
「怖いのに無理して見てどうするんだよ」
「だって、圭がサスペンス映画が好きだって言うから……」
「俺に合わせてくれたの?」
「それもあるけど、怖いもの見たさっていうか……」
「怖いもの見たさで見始めて、結局後悔してない?」
「う~……。正直言うと、血が苦手なの。献血もできないくらい」
「それは初耳だ」
圭の手が私の背中を滑り降りた。腰に彼の手のひらが触れて、ぐっと引き寄せられる。反動で顔をあげたら、まつげを伏せた圭の顔が迫ってきて、次の瞬間には彼にキスされていた。