不器用な恋心




「ぎゃっ!」


静かに触れようとしていた手を掴まれてしまった。


「た、高島くん……起きてたの?!」



「……」



「……ど、どこから?!」



「……」



さっきまで閉じていた目が、今は私をじっととらえている。こんなに見つめあったのなんて、初めてで、それはもちろん高島くんとだけじゃなく、異性と見つめ合うことについて。

ドキドキとゆうよりは、バクバクと胸がなっていた。近距離すぎてこの胸の音が聞こえてしまうんじゃないかってくらいに。




「なぁ」




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