裏切るは敵か味方かそれとも、貴方か……
新選組 屯所
今、私の前には何人かの男が座っている。
一人はとても、優しそうな顔で。
一人はとても、厳しい顔で。
一人はとても、穏やかな顔で。
一人はとても、無表情な顔で。
こいつらの顔と名前も確認済み。
一番真ん中に座っている、優しそうな人が
局長 近藤勇
その右隣にいる、穏やかそうな人は
総長 山南敬介
左隣にいる厳しそうな人は、
副長 土方歳三
である。
そこから少し離れて座っているのがおそらく私を見張るための人間。
三番隊 組長 斉藤一だ。
かれは、居合の達人と聞く。
そして、彼らは私について話をしようとしているところなのだ。
近「では、まず名前から聞こうか」
『佐久間 文乃と申します。』
任務中は偽名を使うのが約束なのだが、
私は、下の名だけは変えずにいた。
近「ふむ。では、文乃くん。君はなぜ、浪士を倒したのかい?」
近藤はそう聞いてきた。
『私に、襲いかかってきたんです。よっていたのか、刀をおろしてくれなかったので……』
私は、正直に答えた。
土「刀おろさなかったのはわかったが、女のお前がかりにも浪士一人を気絶さすことができるなんて、おかしいだろう。
お前は、何者だ?」
何者だと聞かれてそう、やすやすと答える人がいるだろうか?
いや、いないだろう。
『私は、何者でもありません。ただ少しだけ武道を嗜んだことがあるだけです。』
近「ほぉ。武道を。」
「はい、うちが道場でしたので。と言っても小さかったのでもう、なくなってしまいましたが。」
と、嘘に嘘を重ねた。
近「そうだったのか。」
別にそんなにしんみりする話ではない。
土「しかし、おまえが浪士を倒せるほどの力を持っていることは確かだし、新選組に恨みを持っていないとも限らない。よって
お前は今日からここで監視する。」
今、私の前には何人かの男が座っている。
一人はとても、優しそうな顔で。
一人はとても、厳しい顔で。
一人はとても、穏やかな顔で。
一人はとても、無表情な顔で。
こいつらの顔と名前も確認済み。
一番真ん中に座っている、優しそうな人が
局長 近藤勇
その右隣にいる、穏やかそうな人は
総長 山南敬介
左隣にいる厳しそうな人は、
副長 土方歳三
である。
そこから少し離れて座っているのがおそらく私を見張るための人間。
三番隊 組長 斉藤一だ。
かれは、居合の達人と聞く。
そして、彼らは私について話をしようとしているところなのだ。
近「では、まず名前から聞こうか」
『佐久間 文乃と申します。』
任務中は偽名を使うのが約束なのだが、
私は、下の名だけは変えずにいた。
近「ふむ。では、文乃くん。君はなぜ、浪士を倒したのかい?」
近藤はそう聞いてきた。
『私に、襲いかかってきたんです。よっていたのか、刀をおろしてくれなかったので……』
私は、正直に答えた。
土「刀おろさなかったのはわかったが、女のお前がかりにも浪士一人を気絶さすことができるなんて、おかしいだろう。
お前は、何者だ?」
何者だと聞かれてそう、やすやすと答える人がいるだろうか?
いや、いないだろう。
『私は、何者でもありません。ただ少しだけ武道を嗜んだことがあるだけです。』
近「ほぉ。武道を。」
「はい、うちが道場でしたので。と言っても小さかったのでもう、なくなってしまいましたが。」
と、嘘に嘘を重ねた。
近「そうだったのか。」
別にそんなにしんみりする話ではない。
土「しかし、おまえが浪士を倒せるほどの力を持っていることは確かだし、新選組に恨みを持っていないとも限らない。よって
お前は今日からここで監視する。」