短編: ハニーガール
「ご!ごめん!宇宙と同じくらい好きだよ。みったん、怒った?」
「…」
やばい、不機嫌モード突入かな…
「んもぉふみふみ…
好き♡」
セーフ!!!
こんなやり取りに、後ろからクスクスと笑い声が聞こえる。
昼食どきの学食、周りにはいっぱい人がいるわけで…
「おい、文康〜今日もお姫様の相手は大変だなぁ〜笑」
クスクスと笑いをこらえながら同級生たちが茶化す。
「い、いや〜…」
「え?ふみふみ大変なの?」
「ま、まさか!!!」
はぁ良かった!と途端に笑顔になる彼女。
こんな彼女の素直すぎるところが大好きだ。
友人に茶化されながらも、飽きずにバカップル並みのやりとりを毎日している僕も
それ相応のバカなのだとつくづく思う。
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