プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
「そ?なんか強引に誘っちゃったけど、楽しんでるみたいで良かったよ」

「うん、そうじゃなくて。
コンパもだけど、野球部に誘ってくれてありがとう」


「そっち?」


あたしがっていうか、ほとんど敦士が説得したようなもんだけど。


「最初に......、一輝に誘われた時もすごく嬉しかったんだ。まだ僕なんかに期待してくれてる人がいるんだって。

勉強に集中するなんていったけど、一回はやめた野球だったけど......ほんとは野球に未練があったから」

「......みのる」

「高校入ってからさ、野球やめてずっとつまらなかったけど、こんなに楽しいの初めてだよ。
僕、やっぱり野球が好きみたいだ。

誘ってくれてありがとう。
野球部に入らなければ、高田と話すこともなかっただろうし、にっしーがいい子ってことも分からなかったし。
ほんとに、ありがとう」


本当に人は見かけによらない。

みのるがハデでギャルい見た目のあたしが苦手だったように、あたしもみのるみたいなマジメくんって何話していいのか分からなかった。

だけど、なんか全然フツーに話せるじゃん。


みのるが野球やめた理由も、敦士との因縁もいまだに謎だけど、ひとつ言えることは、みのるっていいやつだきっと。

少なくとも最初のイメージよりはずっと良くなった。




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