プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
まだまだ言い足りないあたしが言葉を続ける前に、背を向けた一輝くんがあたしのところに戻ってきた。

そして、少し照れたように微笑む一輝くん。


「......良かった。
俺も同じ気持ちやけん、そう言ってもらえて安心しました」

「え?あたしたち終わったんじゃないの?
だって、一輝くん今までの男と同じになりたくないって言わなかった?」

「終わり......、たくはなかです。
先輩が俺だけだって言ってくれるなら、今までの男と同じにならないって信じます」


あたしをまっすぐに見つめる一輝くんに両手を握られて。

てっきりもうフラれたものだと決めつけていたあたしは、状況についていけず、ぼうぜんとしてしまう。


同じ気持ちって......?
あたし、なんて言ったっけ?

必死で叫んでいたから、自分が数秒前に言っていたことも思い出せない。
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