プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
「......うん。
どうしても今日は最後まで投げきりたいんだろうね」


「だね、もう気合いだけで投げてる感じじゃない?
途中満塁ホームランまで打たれたのに、そっから持ち直したのは相手チームも驚いてるだろうね。

回を増すごとに、球の勢いが増してる気がする。
普通逆だよね」


手を組んだまま、冷静にそう言ったみのるに、もう一言付け加えると、みのるは下を向いたまま固まる。


「追い込まれると、モチベーションが上がるタイプなのかもね。プレッシャーに弱い僕よりも、あいつの方がよっぽどピッチャーに向いてるよ」

「え?まぁ確かに今日のあいつはすごいけど、みのるよりもピッチャー向いてるってことはないんじゃない?」


現に敦士は変化球投げれないし、ほとんど気合いだけで抑えてる感あるし。確かにそれだけで十分すごい、すごいけど。

実際みのるのピッチング見慣れてると、敦士が投げる球とエースのみのるの球じゃ違いすぎる。

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