プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
「お前らも、ありがとうな。
今日、スゲー楽しかった。やっぱ俺、野球が好きだ。
ぶっちゃけみのる抜きでここまでやれるとは思わなかったわ」


前半は本を読んでいた完全に空気の顧問を含め、みんなから拍手を送られ、敦士は照れくさそうな顔をしながらも、みんなに頭を下げた。

それから頭を上げると、今度は表情を引き締めてから、一人一人の顔を見る。


「今日俺らが負けたのは、相手よりも練習量も気持ちも足りなかったからだ。こんなんじゃ足んねーんだよ、全然。
明日からはマジでやるからな。

そんで、来年は絶対甲子園いくぞ。
......ついてこいよ」

「......はいっ!!」


真剣な顔でそうしめた敦士に、みんなもすぐに大きな声で返事をする。

なんか今日の試合だけで、みんなずいぶん成長した気がするけど気のせいじゃないよね。
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