プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
あまり控え室に長居もしていられない。
片付けをすませ球場を後にすると、チケット売り場のところで、今朝も家で見た坊主頭が立っていた。
「裕貴、試合見に来てたの?」
裕貴を見ると、軽く頭を下げる理穂に、同じことをする裕貴。面識はないはずだけど、応援席のとこであったのかも。
うちの高校の側の応援席、保護者以外はほとんどきてなかったみたいだし、裕貴みたいなやつがきてたら目立つだろうし。
「お前は......、生意気なにっしー弟!」
裕貴に気がつくと、すぐに裕貴を指差す敦士に、てっきりこの前みたいに何か言い返すと思っていたのに。
「ナイスピッチングでした、敦士......先輩」
予想に反して、裕貴は敦士に対して深く頭を下げた。
「お......おう。
おい、にっしー聞いた?あいつ俺に敬語使ったよ。
格下には敬語使わないって言ってたのに」
「聞いた聞いた、良かったね」
今日の試合で裕貴も何か思うことがあったのかも。
興奮したようにあたしをつつく敦士を軽く流していたら、今度はあたしの方を見る裕貴。
片付けをすませ球場を後にすると、チケット売り場のところで、今朝も家で見た坊主頭が立っていた。
「裕貴、試合見に来てたの?」
裕貴を見ると、軽く頭を下げる理穂に、同じことをする裕貴。面識はないはずだけど、応援席のとこであったのかも。
うちの高校の側の応援席、保護者以外はほとんどきてなかったみたいだし、裕貴みたいなやつがきてたら目立つだろうし。
「お前は......、生意気なにっしー弟!」
裕貴に気がつくと、すぐに裕貴を指差す敦士に、てっきりこの前みたいに何か言い返すと思っていたのに。
「ナイスピッチングでした、敦士......先輩」
予想に反して、裕貴は敦士に対して深く頭を下げた。
「お......おう。
おい、にっしー聞いた?あいつ俺に敬語使ったよ。
格下には敬語使わないって言ってたのに」
「聞いた聞いた、良かったね」
今日の試合で裕貴も何か思うことがあったのかも。
興奮したようにあたしをつつく敦士を軽く流していたら、今度はあたしの方を見る裕貴。