プリマネ！恋はいつでも真っ向勝負
言わなかったのは、こんなことでいちいちケンカしたくないから。言えば、今みたいな感じになるのは分かってたし。

だけど、ごまかしたのは良くなかったかも。
本当にやましいことがあって、あたしが隠してるみたいになっちゃった。


｢あたしと秀は、全然そんなんじゃないから。
告白って言っても、あいつだって本気でいってないと思うし、あたしだって本気にしてない。
だいたいあいつ、その時彼女いたんだよ？

一輝くんは、いちいちクラスの女子と何話したか、あたしに報告するの？しないでしょ？
それと同じ、ただの世間話なの｣


今さらこんなことを言っても、浮気した女の言い訳みたい。必死で取り繕ろえば取り繕うだけ、裏目に出ている気がする。

あたしの言い訳に一輝くんはため息をついた。


｢俺は聞かれたら、はっきり答えられるけん。
何も隠すことなか。

ただの世間話なら、ごまかしたりしないでください。
俺のこと信じてくれてなかったみたいで、ショックです｣


道の往来で言い合いをしているあたしたち、完全に通行人の注目を浴びちゃっている。

だけどそんなことよりも、今の一輝くんの言い方はカチンときた。

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