プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
「じゃ、あたしたち、これで仲直り?」


えへ、とにやけた顔で一輝くんにすりよれば、一輝くんは人目も気にせず、あたしを抱きしめてくれた。


「俺たちケンカばっかりしてますね」

「そう言えば......。
一輝くん、あたしと付き合うの嫌になった?
嫌いになったりしてない?」


付き合う前も似たようなことでケンカになったし、付き合って一週間でさっそくコレって、あたしたちこんなんで大丈夫なんだろうか。

ほんの少し不安になって、一輝くんを見上げれば、一輝くんは優しい目であたしを見つめる。


「俺が先輩のこと、嫌いになるわけなかよ......。
ケンカしたら、そのたびに仲直りすればよか。
嫌なことがあったらはっきり言ってください、俺もはっきり言うけん。
嘘や隠し事もなし。

俺たちが付き合うルールにしましょう」


やっぱりあたしは一輝くんが好き。
優しくて、いつでもまっすぐな一輝くんが好き。
どれだけ言っても、言い足りないくらいに好き。


隙間がないくらいにぴったりと一輝くんにくっつけば、今までよりもさらに抱きしめられる力が強くなる。


「うんっ!これからは一輝くんを不安にさせるようなことはしたりしないから。約束する。

ね、あたしからもひとつルールを付け加えていい?」
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