プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
「みんなおはよう!
あ、敦士くん坊主にしたの?
すっごく似合ってるね!」


敦士の変貌ぶりに感心するような驚くような、なんとも言えないでいると、部室にみのる、それから少し遅れて理穂が入ってきた。


「マジ?ミッチーがそう言ってくれんなら、もっと早く坊主にしたら良かったな」

「前の髪型もすごく素敵だったけど、今の髪型もかっこいいよ。かっこいい人は、どんな髪型も似合うね」

「お、おう......。そんなに俺持ち上げてどうしたよ?」


理穂にほめられて、デレデレな敦士に、さらに敦士上げする理穂。

夏の大会が終わってからというもの、ずっとこんな感じで、理穂がおかしい。

なんかキャラ違うし。
おとなしめ小動物キャラはどこいった。


「理穂!ほんとにどうしたのよ?
頭大丈夫?敦士だよ?よく見てよ。

最近の理穂、変だよ。
敦士のことかっこいいとか言っちゃって」


敦士にうっとりしている理穂の腕をひっぱり、みんなには聞こえないようコソコソとささやけば、理穂は何言ってるのというような顔で私を見る。


「私は普通だよ?
前までの私の方がどうかしてたんだと思う。
敦士くんの素晴らしさがわからないなんて、ほんとにどうかしてた」

「え、ええ?」


平然とそう返されて、思わず変な声が出ちゃった。

相当重症だよ、コレ。
てか、末期症状?
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