プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
その体勢のまま、何度か触れるだけのキスをしていたら、ホームランでも打ったのかテレビから大歓声が聞こえてきて、二人して集中が途切れてしまった。


「試合、見なくていいの?」


いまだ試合中、大盛り上がりのテレビを指すと、一輝くんは無言でチャンネルをとって、テレビの電源を消した。

それから、今までよりも深いキスを一度してから、じっとあたしの目を見つめる一輝くんの首の後ろに両手をからませる。


「よかと?」

「うん」


あたしがうなずいたのを合図に、一輝くんはあたしを抱き上げてベッドに降ろすと、あたしの上に覆い被さった。
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