プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
あわてて、みのるの手を離してから、みのるパパに笑顔を作る。


「初めまして、西川みどりです。
あた私は、みのる......くんのお友だちで、野球部のマネージャーやらせて頂いてます」


明るく挨拶すると、みのるパパはもう一度あたしをジロジロ見たあとに、ため息をついた。


「毎日毎日野球ばっかりやって、本当に勉強よりも、価値があることなのか?
こんな......、見るからにいい加減そうな子がマネージャーなんて、程度が知れるな」

「程度が低いのはどっちだよ。
外見だけで人を決めつける人に言われたくない。

父さんは昔からそうだよ。
何でも自分が正しいと思ってる。

にっしーは、彼女はいい加減なんかじゃない。
毎日休まずにきてくれて、しっかり働いてくれてるし、それにすごくいい子だよ」


見下したような冷たい態度のパパに、明らかに反抗的な態度のみのる。みのるってもしかして、パパと不仲だったりする?


「み、みのる!まあまあ、そんな怒んないで。ね?
パパはみのるを心配してるんだよ。

あたしのことなら気にしなくていいから。
パパの言うことも間違ってない」


部活中だからジャージをきているものの、ほとんど金髪に近いハデな髪に、普段よりはメイクも控えめだけど、それでも隠しきれないギャルギャルしさ。

パパ世代の人からすると、この外見のウケが悪いのもムリもない。それは自分でも知ってる。


だからそんなに気にしないでと、とめに入ってはみたものの、あんまり意味なかったかも。
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