プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
「ありがとう、私このシュークリーム好きなの。
ここのケーキ屋さんはケーキよりも、シュークリームが美味しいのよ~」


まさかかぶるとは......、家の近くで買いすぎた?
いきなり出だしから気を使わせてしまったけど、好きなものだったことが不幸中の幸い。

座ってと促されて、ひとまずは椅子に座る。


「みどりちゃんはソフトボールやってたのよね?
高校でも野球部のマネージャーやってるのに、色が白いのね~」


情報は一輝くんから聞いたのかも、キレイなティーカップにピンク色の紅茶を入れ終わると、そう切り出した一輝くんママ。


「あ、はい。パ、父譲りみたいで、黒くならない体質なんです」


一輝は真っ黒だからみどりちゃん見てびっくりしちゃった、とお母さんは、隣同士の一輝くんとあたしを見比べる。

たしかに、夏に入ってますます黒くなってきた一輝くんと、まったくやけてないあたしを比べると、色の違いがすごい。ほんとに同じ部活なのって疑いたくなるくらい。
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