プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
4、噂とライバル、時々親友
甲子園では弟や幼なじみたちが熱い試合を繰り広げるなか。
あたしたちはお盆休みも返上して、試合練習練習練習試合試合......一日も休みがなく毎日部活のみんなと過ごした。
そして、ようやく甲子園での優勝校が決まった日の翌日。
「おかえり。甲子園準優勝おめでとう。
決勝惜しかったね、でもいい試合だったよ」
「ありがとう」
辺りが薄暗くなった頃、同じ準優勝校の弟が帰ってくるよりも早く家を訪ねてきた幼なじみ。
家に一度帰ってすぐきたのか、部活のエナメルバッグを背負い、紺色のブレザーのままだ。
テレビでは毎日のように見ていたけれど、近くで見ると、本当によく日に焼けている。
「......入ったら?
裕貴たちもそろそろ帰ってくるでしょ」
一年生ながらに何度か投げさせてもらえる機会があった裕貴は、期待の新人とかなんとかでテレビではちょいちょい取り上げられてたっけ。
応援に行っていたママたちはとっくに帰ってきたのに、期待の新人の裕貴サマはどこをほっつき歩いてるのか。
「ここでいいよ。すぐ終わるから」
いつもならどうぞと言わなくても、勝手に入ってくる図々しい幼なじみなのに、なぜか今日は玄関の前でつったったまま。
こっちから声をかけてもここでいいという。
あたしたちはお盆休みも返上して、試合練習練習練習試合試合......一日も休みがなく毎日部活のみんなと過ごした。
そして、ようやく甲子園での優勝校が決まった日の翌日。
「おかえり。甲子園準優勝おめでとう。
決勝惜しかったね、でもいい試合だったよ」
「ありがとう」
辺りが薄暗くなった頃、同じ準優勝校の弟が帰ってくるよりも早く家を訪ねてきた幼なじみ。
家に一度帰ってすぐきたのか、部活のエナメルバッグを背負い、紺色のブレザーのままだ。
テレビでは毎日のように見ていたけれど、近くで見ると、本当によく日に焼けている。
「......入ったら?
裕貴たちもそろそろ帰ってくるでしょ」
一年生ながらに何度か投げさせてもらえる機会があった裕貴は、期待の新人とかなんとかでテレビではちょいちょい取り上げられてたっけ。
応援に行っていたママたちはとっくに帰ってきたのに、期待の新人の裕貴サマはどこをほっつき歩いてるのか。
「ここでいいよ。すぐ終わるから」
いつもならどうぞと言わなくても、勝手に入ってくる図々しい幼なじみなのに、なぜか今日は玄関の前でつったったまま。
こっちから声をかけてもここでいいという。