プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
野球漬けの夏休みも終わり、二学期が始まって一週間。
まだ夏休み気分が抜けないなか、あたしは微妙な変化を感じていた。


どうも最近女子たちからイヤ~な視線を感じるんだ。
あたしが陰で男好きだのなんだの言われてるのはいつものことなんだけど、ここまで露骨なのは初めて。


別にそれは気にしないからいいんだけど、なぜか理穂も様子がおかしい。

体調が悪いとかいって、部活を休むのも今日で三日目。
学校にはきてるみたいなのに、絶対おかしいよ。


どうもなんともいえないイヤ~な雰囲気がついてまわるなか、放課後。

雨上がりのグラウンドはまだぬかるんでいて、今日は使用できず。体育館裏や校舎のはしのアスファルトで、二人一組のトスバッティングを始めていた。


「どうかしたの?金子くん」


一人で部室の掃除をしていたら、トスバッティングにいったはずの金子くんが戻ってきたので声をかける。


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