プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
練習が始まる前の、あたしと一輝くんのいつもの二人きりの部室に現れたのは、いかにもマジメそうなどこにでもいるフツー男子二人組。
入部募集のポスターを見てくれたという二人は一輝くんと同じ一年生、二人とも同中で野球部だったらしい。
初めての入部希望者が、野球経験者なんてツイてる、と喜んだのも束の間。
「二人とも野球部に入ってくれると?」
一輝くんが目を輝かせ、笑顔で二人の手をにぎると、フツー男子二人組は、顔を見合わせた。
「正直俺ら高校入ったら、勉強に集中するために野球は辞めようとおもってたけど、ここならいいかなって」
「うん、そこまで上手くないけど、やっぱ野球は好きだし」
愛想笑いを浮かべる二人に、ここならって言うのは?と聞くと、またまた二人は顔を見合わせる。
「だって、なぁ。
こわい先輩にシゴかれるのは勘弁だけど、ここならいないみたいだし、気楽にやれそうだもんなぁ?」
「そうそう。
銀月館みたいなとこいって、三年間ボール拾いと雑用で終わるならやりたくないけど、ここなら万年補欠の俺らでもレギュラーとれそうだもんな」
万年補欠......。
甲子園を目指すには程遠いやる気のなさだけど、ここ星ヶ丘じゃやる気のある部員を集めようという方がムリというもの。
入部募集のポスターを見てくれたという二人は一輝くんと同じ一年生、二人とも同中で野球部だったらしい。
初めての入部希望者が、野球経験者なんてツイてる、と喜んだのも束の間。
「二人とも野球部に入ってくれると?」
一輝くんが目を輝かせ、笑顔で二人の手をにぎると、フツー男子二人組は、顔を見合わせた。
「正直俺ら高校入ったら、勉強に集中するために野球は辞めようとおもってたけど、ここならいいかなって」
「うん、そこまで上手くないけど、やっぱ野球は好きだし」
愛想笑いを浮かべる二人に、ここならって言うのは?と聞くと、またまた二人は顔を見合わせる。
「だって、なぁ。
こわい先輩にシゴかれるのは勘弁だけど、ここならいないみたいだし、気楽にやれそうだもんなぁ?」
「そうそう。
銀月館みたいなとこいって、三年間ボール拾いと雑用で終わるならやりたくないけど、ここなら万年補欠の俺らでもレギュラーとれそうだもんな」
万年補欠......。
甲子園を目指すには程遠いやる気のなさだけど、ここ星ヶ丘じゃやる気のある部員を集めようという方がムリというもの。