プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
「俺とミッチー付き合うことにしたから、よろしく。
そんなわけだ、悪いなみのる。
俺、ミッチー...理穂と付き合うわ」


ノリかるっ。

ちょっとコンビニ行ってくるわ、くらいのノリで、重大なことをさらっとみんなに報告した敦士。

ていうか、そんな名指しでみのる指名したら、よけい傷つくんじゃ。


「そうなんだ、おめでとう。
僕のことは気にしないで、もうとっくに吹っ切れてるから。お似合いの二人だね」


あれ?意外とフツー?

ムリしてんのか、本気で理穂のことは吹っ切れてるのか。
笑顔で祝福したみのるは、思ったよりも全然ショック受けてないみたい。

みのるの言葉を皮切りに、一輝くんや他の一年も、おめでとうございます!とみんなして二人を祝福した。


「でも、アレだ。
女ができたからって、俺は野球に関しては手抜かねぇからな。そこは今まで通り、いや今まで以上にやるつもりだから。

この機会だから、お前らにも言っとく。
彼女つくるのはいいけど、そればっかりになんなよ。
お前だ、お前。目そらすなコラ」


ああ、そういえば......。

最近彼女ができた人が三名。
そのせいかは不明だけど、どうも練習中に気合いが足りない人が約二名。


敦士の言葉に心当たりでもあったのか、さっと目を反らした二名を敦士がにらむ。

女できたからってふぬけになんなよとしっかり釘をさしてから、その場をしめた。
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