プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
浮気じゃないし、そんな言い訳が通用すると思ってんの。
もし閉じ込めた犯人じゃなかったとしても、どっちにしてもストーカーでしょ。

あたしがそう反論する前に、最悪のタイミングで戻ってきたあたしの彼氏。


ああ一輝くん、どうしてもうちょい早くくるか、遅くきてくれなかったの。

こいつから逃れたくて早くきてとは願ってたけど、今はマズイ。


「何しようと?」


さっと自分の方に引き寄せると、あたしと元カレとの距離を離した一輝くん。

その間、これから起こることを予測して、フルスロットルで言い訳を考えるあたし。


「お前、小野一輝?
ちょうど良かった、お前の彼女の本性を教えてやるよ」

「は.....?

......結構です。俺はみどり先輩を信じます。
他人に教えてもらうことは、何もありません。

それより、俺の彼女に触らないでもらえますか」


初対面でいきなり訳の分からないことを言ってきた男に、一輝くんは一瞬戸惑っていたけど、すぐにきっぱりと拒絶した。

......一輝くん。


って違う違う、ときめいてる場合じゃない。

このストーカー男がコレで引くわけがない。
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