プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
「でさー、俺星が丘の推薦決まったんだよね。
来年からみどりちゃんと同じ高校だね」

「は?うちの推薦決まったって......、ってことはアンタって中三!?二つも年下なの?」


こいつ、森村正志だっけ。

こんなのがうちの推薦もらえるなんて......、いやそれはまだいい。

こいつ年下なの!?


「もー、みどりちゃん俺に興味なさすぎ。
自己紹介聞いてなかった?
ちなみに中学では野球やってたってことも話してたんだけど、それも聞いてないよね。高校ではやるつもりないけどさー、でもみどりちゃんとは、共通点多くて親近感感じちゃうな」


あたしにすりよりながらも、ついに腰に手を回してきた男にはもう我慢の限界。

思いっきりその手をつねってから、勢いよくソファから立ち上がる。


「あのさ!アンタ、やりたいオーラを前面に出しすぎ。
ぶっちゃけ、あたしも今日はむしゃくしゃしてたから、適当に遊べる男を探しにきたわけなんだけど、そんなガツガツこられると引くよね。

女落としたいなら、もっとイイ雰囲気になるまで、自分の欲は隠して。そんなんじゃ、誰も落ちないから」

「み、みどりちゃん!?俺、そんなつもりじゃ......」

「あと、礼儀がなってなさすぎ。
いくらこういう場だからって、初対面で年下の男からタメ口きかれるの、あたしダメなんだよね」


部屋から出ていこうとすると、あせって追ってくる男の手をはたいて、トイレだから追ってこないでとドアを閉める。


トイレから帰ってきたら、違うとこ座ろ。
もうあの森村とかいう男の隣はやだ。

チェンジだ、チェンジ。
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