プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
敦士というよりもATSUSHIといった方がピッタリのチャラ彼氏、スポーツよりもカラオケが好きそうなギャルギャルしい彼女。

付き合って三ヶ月にして、そんなあたしたちが、実はお互い野球をやっていたという事実発覚。


それぞれ軽く衝撃を受けていると、それを見ていた坊主頭があたしたちの手をしっかりと片方ずつ握った。


「野球経験者ならちょうどよか!
二人とも野球部に入ってください!部員が足りなくて困っとるけん、お願いします!」


ギャルギャルしいあたし、ATSUSHIというのにピッタリのチャラ男。

さらにその二人の手をしっかりと握る、見るからに野球少年の坊主頭。


ミスマッチなあたしたちに、完全にその他大勢の注目が集まっちゃってる。

横目であたしたちをチラチラ見ながら、あたしたちと同じように私服を着た星ヶ丘高校の生徒たちが、次々と校門の中に入っていく。


そう、学校に私服を着てきてるのは、あたしたちがヤンキーで校則違反をしているからじゃない。

この学校の生徒ほとんどそうなんだ。




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