プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
「にっしー今帰り?校門まで一緒にいこう」

「うん」


一輝くんがグラウンドにいる二年のもとへと行ったのと入れ替わりに後ろからきたみのるには、二つ返事でオッケーする。


「あのさ......、やっぱりまだ確執があるのかな?
なんか見られてない?僕たち」


あたしたちのことが気になるのかこちらを気にしているような一輝くんを、さらに気にしてるようなみのる。


あれから時間がたって、最近ようやく一輝くんとみのるもフツーに話すようになってきたし、みのると確執があるってよりも、むしろ今見られてんのはあたしのせいだと思う。

一輝くんからの誘いは断っといて、みのるとは一緒に帰るんかいって。まあそうなるよね。


「それはないでしょ。もうフツーに話してるし、一輝くんもいつまでも昔のこと気にしてないよ。
ていうか、みのる彼女いるじゃん」


あたしほどじゃないにしろ、あの噂が原因で後輩の彼女を盗っただのなんだの、色々と悪い噂のあったみのる。

そんなみのるを友達として支えてくれていた同じクラスの子から最近告白されて付き合うことになった、らしい。

あたしは知らない子だけど、いい子そうな子みたいだし、良かった。
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