プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
「みどり先輩にとっては、俺は数いた彼氏のうちのひとりにしか過ぎないだろうけど、俺にとってはそうじゃない。
初めて付き合った彼女だし、心から想ってた。
そんなに簡単に割りきれないんです。これ以上振り回さないでください。もう気まぐれには付き合いきれない」
「何でそんな言い方するの?
あたしだって一輝くんのことを心から想ってたし、あんなに人を好きになったのは初めてだった。
それなのに、一輝くんにとってあたしは、気まぐれで人を振り回すワガママで気が多い女でしかないの?」
心底迷惑そうな、イヤそうな一輝くんに、思わずにじんだ涙をぐっとこらえる。
ここで泣いたら負けだ。
友だちでもない、お互いへの敬意もない、敵対心しかない元カレに涙を見せたら、あたしは終わり。
「そんな風に思いたくないけど、他にどう思えばいいんですか?」
「おーい、そこの声かけづらいお二人さん。
そろそろ試合始まるんだけど、まだ話おわんねーの?」
遠慮がちにすこし離れてきたところから声をかけてきた敦士に、もう終わりましたと一輝くんは何のためらいもなくみんなの方に戻っていく。
......。
初めて付き合った彼女だし、心から想ってた。
そんなに簡単に割りきれないんです。これ以上振り回さないでください。もう気まぐれには付き合いきれない」
「何でそんな言い方するの?
あたしだって一輝くんのことを心から想ってたし、あんなに人を好きになったのは初めてだった。
それなのに、一輝くんにとってあたしは、気まぐれで人を振り回すワガママで気が多い女でしかないの?」
心底迷惑そうな、イヤそうな一輝くんに、思わずにじんだ涙をぐっとこらえる。
ここで泣いたら負けだ。
友だちでもない、お互いへの敬意もない、敵対心しかない元カレに涙を見せたら、あたしは終わり。
「そんな風に思いたくないけど、他にどう思えばいいんですか?」
「おーい、そこの声かけづらいお二人さん。
そろそろ試合始まるんだけど、まだ話おわんねーの?」
遠慮がちにすこし離れてきたところから声をかけてきた敦士に、もう終わりましたと一輝くんは何のためらいもなくみんなの方に戻っていく。
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