プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
よく考えたら、ていうかよく考えなくてもすぐ分かること。
目前の試合に出られないかもって一目で分かるくらいの大怪我をした人を、のんきに一人で体育教官室なんて行かせてる場合じゃない。
......あいつ、後でシメる。
「ごめん、ちょっと思い違いがあったみたい。
何でもないならいいの。じゃ、あたし部活に戻るわ」
勘違いで熱弁してたと分かると、急に恥ずかしくなってきて、さっと一輝くんの手を離す。
うつむくと、一輝くんが取りにきたというまだ銀色の包み紙に包まれたボールが、無惨にも散らばっているのが見えたので、それを箱にかき集め、一輝くんに手渡した。
もうダメ、恥ずかし過ぎて一輝くんの顔が見れない。
ちょっと考えたら分かることだったのに、あたしとしたことがこんなヘマするなんて。
一輝くんが試合に出られないかもって聞いたら、何も考えられなくなって、ただ一輝くんのところに行きたいと思った。
だって、一輝くんがどれだけ甲子園を夢見てきたか、どれだけそのためにがんばってきたか知ってるから。
だから、て、何であたし一輝くんのためにこんなに必死になってんの?
これじゃ、まるであたし......。
目前の試合に出られないかもって一目で分かるくらいの大怪我をした人を、のんきに一人で体育教官室なんて行かせてる場合じゃない。
......あいつ、後でシメる。
「ごめん、ちょっと思い違いがあったみたい。
何でもないならいいの。じゃ、あたし部活に戻るわ」
勘違いで熱弁してたと分かると、急に恥ずかしくなってきて、さっと一輝くんの手を離す。
うつむくと、一輝くんが取りにきたというまだ銀色の包み紙に包まれたボールが、無惨にも散らばっているのが見えたので、それを箱にかき集め、一輝くんに手渡した。
もうダメ、恥ずかし過ぎて一輝くんの顔が見れない。
ちょっと考えたら分かることだったのに、あたしとしたことがこんなヘマするなんて。
一輝くんが試合に出られないかもって聞いたら、何も考えられなくなって、ただ一輝くんのところに行きたいと思った。
だって、一輝くんがどれだけ甲子園を夢見てきたか、どれだけそのためにがんばってきたか知ってるから。
だから、て、何であたし一輝くんのためにこんなに必死になってんの?
これじゃ、まるであたし......。