プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
「違う」
涙ながらになけなしの自制心を保ちながら訴えたのもむなしく、一輝くんは即座にそれを否定した。
何の迷いもなく、きっぱりと。
「過去の男のことは知りませんが、少なくとも俺は違う。
敦士先輩だって、そうなってない。
俺はみどり先輩に傷つけられたことよりも、それよりもたくさんの幸せをもらいました。今までずっと俺を支えてくれたし、いつも俺を励まして、たくさん力をくれた」
「......一輝くん。
だけど、あたし......」
あたしが否定の言葉を口にするよりも早く、一輝くんは静かに首を横にふった。
「もう誰かを責めるのはやめよう。
傷つけ合うのはもう終わりにしたい。
みんな悪かったし、誰も悪くなんてなかった」
あのときああしてれば、こうしてれば、一輝くんと別れずにすんだんじゃないのか。
一輝くんを、みのるを、それから自分を。
何度も、何度も責めた。
未練がましく過去のことを気にするのは大嫌いなのに、そんなことしたくないのに、意味のないことだと分かってるのに。
あたしだって、誰かを責めるのはやめにしたい。
やめに、できるのなら......。
涙ながらになけなしの自制心を保ちながら訴えたのもむなしく、一輝くんは即座にそれを否定した。
何の迷いもなく、きっぱりと。
「過去の男のことは知りませんが、少なくとも俺は違う。
敦士先輩だって、そうなってない。
俺はみどり先輩に傷つけられたことよりも、それよりもたくさんの幸せをもらいました。今までずっと俺を支えてくれたし、いつも俺を励まして、たくさん力をくれた」
「......一輝くん。
だけど、あたし......」
あたしが否定の言葉を口にするよりも早く、一輝くんは静かに首を横にふった。
「もう誰かを責めるのはやめよう。
傷つけ合うのはもう終わりにしたい。
みんな悪かったし、誰も悪くなんてなかった」
あのときああしてれば、こうしてれば、一輝くんと別れずにすんだんじゃないのか。
一輝くんを、みのるを、それから自分を。
何度も、何度も責めた。
未練がましく過去のことを気にするのは大嫌いなのに、そんなことしたくないのに、意味のないことだと分かってるのに。
あたしだって、誰かを責めるのはやめにしたい。
やめに、できるのなら......。