プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
「過去のことよりも、今の先輩の気持ちが知りたい。
俺の気持ちはさっき言いました。
俺は、みどり先輩が好きです」


過去じゃなくて、今のあたしの気持ち。
いまの......。


「今回も拒絶されたら、もうこの気持ちは捨てます。

だけどもし、俺を許して受け入れてくれるのなら、俺も今までされたひどいことは全部忘れるけん。

俺の聞きたい言葉を全部言ってくれたら、俺はみどり先輩のものです」


真剣な目をしている一輝くんと、あたしも真剣に向かい合う。こんなに真摯に言ってくれてるのだから、あたしも本気で答えないと失礼だから。


「あたしは......」


今まであったこと、一輝くんにされたこと、したこと。
それから秀のことや、みのるのこと。

数秒の間にいろんなことが頭の中を巡る。


決断しようと、選ぼうと思ってはみたけれど、そんなことをするまでもなかった。

だって、どうしたいかなんて、最初から決まってる。
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