プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
しかし隠れた意味もなく、すぐに布団をバッととられると、上に覆い被さられて、またいきなりのキスをされた。


「俺も幸せ。
ずっと、こうしたかった」


そう言った一輝くんは照れたように、だけどすごく嬉しそうに笑っていて、それを見ていたら、自然と胸が温かいものでいっぱいに満たされていく。


「......うん、あたしも」


一言では言えないくらいに幸せ。

あたしを見つめる一輝くんの目がすごく優しいのはまだ慣れなくて、やっぱりなんだかむず痒いような恥ずかしいような気持ちになるけど、それでも今どうしようもなく満たされてるのは自分でもはっきり分かる。

一輝くんが好き、もっと触れたい。
もっとぎゅってしたい。


こんなに近くにいるけどもっと近づきたくて、少しでも触れていたくて、あたしの顔の真横に手をついている一輝くんの腕に触れると、何だか前よりも筋肉がついていることに気づく。

そういえば、胸板も厚くなったような......。


オフシーズンで試合ができない間に体作りをがんばってたのは知ってたけど、12月に別れてからは、こうしてじっくりと、何も見につけていないときの体を見る機会もなかったから気づかなかった。

それに、さっきの......してる最中はガラにもなく照れて直視できなかったからあんまり見れなかったし。


もともと初対面からしっかり筋肉はついていたけど、一冬越えて、さらにたくましくなった。




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