プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
「西川家の女は、小野家の男と結ばれない呪いがかかってる」


静かな声で、別にふざけるわけでもなく、真顔で言われた言葉。


予想外過ぎて、反応が遅れた。

何を言われるかと思ったら、......呪いって。


「なにその呪い!やだやだ、そんな呪い!
てか、意味分かんない!誰がそんな呪いかけたのよ?」


一瞬反応が遅れてしまったけど、すぐに自分を取り戻したあたしは思わず叫んでしまった。

だって、呪いって。


「俺」

「はぁっ!?なんでよっ!
呪いなんて周りくどいこと言わないで、反対なら反対って言ってよっ!」


やっぱり真顔で自分だというパパに、発狂しそうになる。

本気で意味分かんない。

立ち上がりそうになったのを、隣にいる一輝くんに手を握ってとめられたので、なんとか座っているけど、もう走ってどこかに行きたいくらい意味分かんない。


「昔、小野って名字の女にフラれたとか?」

「それは違う。

......呪いは冗談だよ、本当に反対してないから大丈夫。
一輝くんのことはまだ良く知らないけど、あいつの子ならいい子だろうし、ね」


裕貴に言われたことをパパは即否定したけど、どうせそんなことだろうなとはあたしも思う。

そうでもない限り、わざわざピンポイントでそんなこと言い出さないよね。


そんなことよりも、なんか今気になる言い方しなかった?
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