プリマネ！恋はいつでも真っ向勝負

まあでもさすがに、そこは仕方ないか。

おやすみーとパパに挨拶すると、一輝くんもソファから立ち上がって、九十度に頭を下げた。

部活かってくらいに、丁寧に。


｢おとうさんありがとうございます！！
おやすみなさい！！｣

｢だから、おとうさんはまだやめとけって｣

｢もういいよ......、おとうさんで......。
おやすみ......｣


丁寧かつ元気よく挨拶した一輝くんをまた裕貴がたしなめていたけど、パパは色々あきらめたような顔で苦笑いしてから、立ち去っていった。





｢認めてもらえてよかった｣

｢認めてもらえたっていうか、認めざるをえないっていうか｣


素敵な笑顔の一輝くんに、あたしもパパみたいな苦笑いを返した。