プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
「興味本意でもそうじゃなくても、彼氏だって言えれば、他の男にはっきり言える」
そう言った後に、あたしの手を強く握り、一輝くんはもう一度きっぱりと言った。隠す必要はないと。
はっきり言えるってのは、俺の彼女に手を出すなとか、そういう感じのこと?
「......分かった。
一輝くんがそう言うなら、あたしとしても隠す理由ないし。部のみんなには、時期みて落ち着いたら言おっか」
一輝くんが良いなら、別にいいんだ。
何言われても構わないって言うのなら、あたしとしてもそこまでムリに隠す理由もない。
公表することに同意すると、一輝くんは笑顔を見せた後に、ちゅっと軽いキスをくれた。
「一輝くん、だいすき」
俺も、とすぐにあたしを抱き寄せてくれた一輝くんに、そのまま体を預ける。
真夜中のリビングがピンク色の甘い雰囲気でいっぱいになったその時、わざとらしい咳払いによってそれはぶち壊された。
あたしたちを引き裂いた忌々しい咳払い、弟の咳払いで、ようやく弟の存在を思い出す。
「俺いるんだけど。
つうか、親もいる家だからな、ここ。分かってんのかよ。公表してもしなくてもどっちでもいいけど、お前らオープン過ぎんだよ。アメリカ人か」
ごもっともなことを言いながら、呆れたように冷たい視線を送ってくる弟。
「あ、ごめん。
アンタの存在、完全忘れてたわ」
そういえば、こいつもさりげなくいたんだよね。
そう言った後に、あたしの手を強く握り、一輝くんはもう一度きっぱりと言った。隠す必要はないと。
はっきり言えるってのは、俺の彼女に手を出すなとか、そういう感じのこと?
「......分かった。
一輝くんがそう言うなら、あたしとしても隠す理由ないし。部のみんなには、時期みて落ち着いたら言おっか」
一輝くんが良いなら、別にいいんだ。
何言われても構わないって言うのなら、あたしとしてもそこまでムリに隠す理由もない。
公表することに同意すると、一輝くんは笑顔を見せた後に、ちゅっと軽いキスをくれた。
「一輝くん、だいすき」
俺も、とすぐにあたしを抱き寄せてくれた一輝くんに、そのまま体を預ける。
真夜中のリビングがピンク色の甘い雰囲気でいっぱいになったその時、わざとらしい咳払いによってそれはぶち壊された。
あたしたちを引き裂いた忌々しい咳払い、弟の咳払いで、ようやく弟の存在を思い出す。
「俺いるんだけど。
つうか、親もいる家だからな、ここ。分かってんのかよ。公表してもしなくてもどっちでもいいけど、お前らオープン過ぎんだよ。アメリカ人か」
ごもっともなことを言いながら、呆れたように冷たい視線を送ってくる弟。
「あ、ごめん。
アンタの存在、完全忘れてたわ」
そういえば、こいつもさりげなくいたんだよね。