プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
そういうやつだよなお前は、と裕貴がいつものように憎まれ口を叩いてきたので、言い返そうとしたけど、その前に一輝くんがニコニコしながら口をはさんできた。
「仲よかね。
今日はありがとう裕貴」
あたしと仲が良いと言われたことには裕貴は不服そうにしていたけど、それにも関わらずやっぱり一輝くんは終始ニコニコしている。
......ムカつく弟だけど、ぶっちゃけこいつに言われなきゃ前に進めなかったんだよね。
「.....裕貴、ありがと」
「あ?」
裕貴に改まってお礼を言うなんて、何年ぶりだろう。
ていうか、真剣にこいつに感謝したのは今までなかったかも。
あまりにも聞き慣れない言葉だったのか、裕貴も怪訝そうな顔であたしを見る。
「だから、色々ありがとうね。助かった。
アンタとはいつもケンカばっかだけど、あたしも裕貴のことは......その、嫌いじゃないよ」
「なんだよ急に。気持ちわりぃな」
あたしだって普段ケンカばっかりの弟にこんなこと言うの気まずいけど、言われる方もそれは同じみたい。
自分でいうのもなんだけど、いつになくしおらしい態度のあたしに完全戸惑ってる裕貴。
「今までヘタレチキンとか言って、バカにしててごめん。
今日から、フツーのチキンに改める」
「......それはドウモ」
ヘタレチキン改め、フツーのチキンに格上げされた弟は、冷ややかな目でため息をついてから、ソファにうなだれた。
「仲よかね。
今日はありがとう裕貴」
あたしと仲が良いと言われたことには裕貴は不服そうにしていたけど、それにも関わらずやっぱり一輝くんは終始ニコニコしている。
......ムカつく弟だけど、ぶっちゃけこいつに言われなきゃ前に進めなかったんだよね。
「.....裕貴、ありがと」
「あ?」
裕貴に改まってお礼を言うなんて、何年ぶりだろう。
ていうか、真剣にこいつに感謝したのは今までなかったかも。
あまりにも聞き慣れない言葉だったのか、裕貴も怪訝そうな顔であたしを見る。
「だから、色々ありがとうね。助かった。
アンタとはいつもケンカばっかだけど、あたしも裕貴のことは......その、嫌いじゃないよ」
「なんだよ急に。気持ちわりぃな」
あたしだって普段ケンカばっかりの弟にこんなこと言うの気まずいけど、言われる方もそれは同じみたい。
自分でいうのもなんだけど、いつになくしおらしい態度のあたしに完全戸惑ってる裕貴。
「今までヘタレチキンとか言って、バカにしててごめん。
今日から、フツーのチキンに改める」
「......それはドウモ」
ヘタレチキン改め、フツーのチキンに格上げされた弟は、冷ややかな目でため息をついてから、ソファにうなだれた。