プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
それだけならまだしも、何を思ったのか、早川さんは一緒にきていた友達の輪から離れ、あたしの真ん前まできた。
「おひさしぶりです」
「......ひさしぶり」
何を考えてるか分からない余裕の笑みで話しかけてきた女に、無表情で応じたのに、それでも終始笑顔を浮かべている。よけいブキミ。
「ほんとにおひさしぶりですね。
先輩、去年は何かと話題の人だったのに、年明けたら急に話題に上がらなくなったので、学校辞めたのかと思いました」
「......残念ながら、まだ辞めてないんだよね。
で?早川さんは今年も、また、ただの友達の応援にきてくれたの?よっぽど野球が好きなんだね。
そんなに野球好きならマネージャーになったら良かったのに」
ナチュラルにイヤミを言ってくる内巻きにイラっとしながらも、あたしもそれにイヤミで返す。
「今年は彼氏の応援にきたんですよ」
「はぁ?彼氏って......」
予想外の返答に思わず絶句。
彼氏って、まさか一輝くんのことじゃないよね。
一輝くんに限って、二股なんて器用なことはできないはずだ。
丸っこい猫目を細めて微笑んでいる内巻きに眉を寄せていると、ふいに彼女がグラウンドの方を見て手を振ったので、なんとなくそちらを見る。
「おひさしぶりです」
「......ひさしぶり」
何を考えてるか分からない余裕の笑みで話しかけてきた女に、無表情で応じたのに、それでも終始笑顔を浮かべている。よけいブキミ。
「ほんとにおひさしぶりですね。
先輩、去年は何かと話題の人だったのに、年明けたら急に話題に上がらなくなったので、学校辞めたのかと思いました」
「......残念ながら、まだ辞めてないんだよね。
で?早川さんは今年も、また、ただの友達の応援にきてくれたの?よっぽど野球が好きなんだね。
そんなに野球好きならマネージャーになったら良かったのに」
ナチュラルにイヤミを言ってくる内巻きにイラっとしながらも、あたしもそれにイヤミで返す。
「今年は彼氏の応援にきたんですよ」
「はぁ?彼氏って......」
予想外の返答に思わず絶句。
彼氏って、まさか一輝くんのことじゃないよね。
一輝くんに限って、二股なんて器用なことはできないはずだ。
丸っこい猫目を細めて微笑んでいる内巻きに眉を寄せていると、ふいに彼女がグラウンドの方を見て手を振ったので、なんとなくそちらを見る。