プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
なんだ、三樹くんのこと好きなんじゃん。

口では他にもっと良いのが現れたら乗り換えるとか豪語してたけど、ちゃんと三樹くんのこと好きなんだね。


「だろうね」


そう言って頷くと、早川さんは満足そうに微笑んで、友達のところに戻っていった。


その時ちょうど、シートノックを始めてくださいと球場のアナウンスがあって、星が丘のみんなが一斉に飛び出してそれぞれの守備位置につく。


一年前はノックさえ満足に受けれない子たちばっかだったのに、今ではずいぶん安心して見れるようになった。

ほんの一年しか一緒に過ごしてないけど、みんなずいぶん成長したよね。野球も、それから他のことも。


敦士と理穂、みのると彼女、それから早川さんと三樹くん。......あたしと一輝くんも、他のみんなも。

色々あったけど、みんなちゃんと前に進んでる。


絶対、みんなで甲子園行こうね。

甲子園のグラウンドに立つみんなが見たい。







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