プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
3、試合前夜
それから、数日後。
甲子園球場近くに借りたグラウンドでの練習を終え、宿舎の布団の上でメールの通知があったスマホをいじりながら、理穂と雑談をして過ごす。
「いよいよ明日だね、二回戦」
すでに昨日から二回戦同士の組み合わせの試合は始まっていて、うちは明日が二回戦。
そして相手は、予想通り余裕で初戦突破を果たした優勝候補の銀月館。
相手が相手なだけあって、理穂の表情はどことなくかたい。
あたしも理穂と同じく思うところはあるけど、そんなことを話してる場合でもないかも。
メールの内容を確認して、すぐに立ち上がった。
「だね。てかごめん、ちょっと出てくるわ。
先寝といていいよ」
「ええ?今から?
でも、先生が8時以降は部屋の外に出ちゃダメだって......」
スマホを見ると、8時は余裕で過ぎて、9時も過ぎようとしている。
規則ムシでいきなりそんなことを言い出したあたしを、当然ながらとがめるような目でみてくる理穂。
甲子園球場近くに借りたグラウンドでの練習を終え、宿舎の布団の上でメールの通知があったスマホをいじりながら、理穂と雑談をして過ごす。
「いよいよ明日だね、二回戦」
すでに昨日から二回戦同士の組み合わせの試合は始まっていて、うちは明日が二回戦。
そして相手は、予想通り余裕で初戦突破を果たした優勝候補の銀月館。
相手が相手なだけあって、理穂の表情はどことなくかたい。
あたしも理穂と同じく思うところはあるけど、そんなことを話してる場合でもないかも。
メールの内容を確認して、すぐに立ち上がった。
「だね。てかごめん、ちょっと出てくるわ。
先寝といていいよ」
「ええ?今から?
でも、先生が8時以降は部屋の外に出ちゃダメだって......」
スマホを見ると、8時は余裕で過ぎて、9時も過ぎようとしている。
規則ムシでいきなりそんなことを言い出したあたしを、当然ながらとがめるような目でみてくる理穂。