プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
「それで、あたしと秀は幼なじみで、家族同然の存在で、それ以下でもそれ以上でもないって、はっきり再確認した。
前も言ったと思うけど、秀がメジャーリーガーになってもお笑い芸人になっても、あたしには関係ない。
もちろん応援はするけど、恋愛対象じゃない。
秀だってそうだよ」
結局秀の気持ちが恋愛感情か違うものかはよく分からないままだったけど、昨日秀ははっきりとあたしとの関係に区切りをつけた。
だから、一輝くんとの賭けを持ち出した理由は、本気であたしを欲しかったからじゃない。
「じゃあ、今日の勝負は」
「無効だよ、一輝くんは秀の心理戦に負けただけ。
三振しただけだよ」
勝負に勝ちたかっただけ。
そこまで言うと、ようやく一輝くんは理解してくれたのか、ひとつ息をはいて、またあたしと視線を合わせる。
「そう、ですか。俺は、負けたんですね」
やっと笑顔を見せてくれた一輝くんだけど、その顔は悲しそうで、あたしまで悲しくなる。
いつもの一輝くんの、心からの笑顔が見たいよ。
「一輝くんにはまだ来年がある。
来年もまた甲子園目指すんでしょ?」
「もちろん甲子園は目指すけど、来年は加藤さんはいない。あの人と勝負できるのは、今年で最後だった」
前も言ったと思うけど、秀がメジャーリーガーになってもお笑い芸人になっても、あたしには関係ない。
もちろん応援はするけど、恋愛対象じゃない。
秀だってそうだよ」
結局秀の気持ちが恋愛感情か違うものかはよく分からないままだったけど、昨日秀ははっきりとあたしとの関係に区切りをつけた。
だから、一輝くんとの賭けを持ち出した理由は、本気であたしを欲しかったからじゃない。
「じゃあ、今日の勝負は」
「無効だよ、一輝くんは秀の心理戦に負けただけ。
三振しただけだよ」
勝負に勝ちたかっただけ。
そこまで言うと、ようやく一輝くんは理解してくれたのか、ひとつ息をはいて、またあたしと視線を合わせる。
「そう、ですか。俺は、負けたんですね」
やっと笑顔を見せてくれた一輝くんだけど、その顔は悲しそうで、あたしまで悲しくなる。
いつもの一輝くんの、心からの笑顔が見たいよ。
「一輝くんにはまだ来年がある。
来年もまた甲子園目指すんでしょ?」
「もちろん甲子園は目指すけど、来年は加藤さんはいない。あの人と勝負できるのは、今年で最後だった」