プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
「いきなり変な嘘つかないでよ」

「嘘はついてないよ。
ずっとみどりが好きだったのは本当。
彼女とは別の次元で、みどりは大切なんだ」


別の次元ね。

それだったら、あたしも幼なじみとして友達として、秀のことは大好きだし?


「あたしもだけど。
なんで付き合うとかいう話になるのよ。
裕貴たちならともかく、あたしたちが付き合うってありえなくない?」

「そんなことないよ。
うーん、でも、確かに付き合うっていうのとはちょっと違うかな。みどりは付き合うよりも、嫁にしたい」


よ、よめ?


「みどりも、俺と結婚するって言ってなかった?」

「......それって幼稚園とかの話でしょ?」


よくあるこどものおままごとのレベルの話を持ち出されても。大体、秀もそんな小さい頃の約束信じてるようなキャラじゃなくない?


やっぱり表情ひとつ変えずに、何気なくあたしの部屋に置いてあるぬいぐるみをいじりだす秀。

ほんとにわかんない、この人。


あたしが一輝くん以外でペースを乱される男がいるとしたら、唯一この超絶マイペース男くらいだろう。
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