プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
「みどりが他の男のところにいっても、最終的に帰ってくるのは俺のとこだよ」

「すごい自信。てか、なんでそんなこと分かるのよ?」

「みどりは、俺のものだから」

「......あのね、秀がイケメンでしかも、あの銀月館の野球部員サマだとしても、今の発言、幼なじみのあたしじゃなかったらドン引きだからね。気を付けて」


秀って、彼女にもこんな感じなの?

全然俺様系にも見えないのに、なぜか逆らえないようなとこがあるっていうか、ちょっと隠れS系?

さわやかな笑みにブラックさをにじませる秀に、やっぱり複雑な気持ちになった。

今の発言も、秀じゃなかったらアンタのものじゃないしって相当キモいけど、秀だったら許しちゃうとこあるし。


「大丈夫だよ。みどりにしか言わないから。
一輝くんと甲子園で会うのが楽しみだな」


にっこりと笑って、とんでもない爆弾を落としていった秀は、階段を上ってくる音がすると、みこたち帰ってきたみたいだね、とあっさりと今まで通りの幼なじみに戻るのだった。


本気で何考えてるか分かんない、こいつ。
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