絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~②
見た目も服装も綺麗だし、人を引っ張っていく力もある優也さんは無職だとは思っていなくて、あたしは驚いた。
「ごめんね。生まれつき視力にハンデがあって……あ、今は手術をしたおかげで随分とよく見えるようにはなっているだよ?
でも、ハンデや手術のせいでなかなか職につけないんだ」
「……わかります」
あたしは大きく頷いた。
ハンデがあれば職が狭まるということは、翔吾を見ていてよく理解しているつもりだった。
そして、それは本人にとって大きな心のストレスになっているということも。
あたしは自分の鞄をギュッと握りしめた。
死のうとした時の翔吾の気持ちを、少しでも思い出すために。
こんな気持ちの中、優也さんは懸命にあたしを守り、《mother》からの脱出を成功させた。
今度は、あたしが優也さんを助ける番なんだ。
「5人は、あたしが集めた方がよさそうですね」
「お願いできるかな?」
「あたしは学校へ通っています。全校生徒の人数は約400人。その中から5人を見つけましょう」
あたしは迷いなくそう言いきった。
「朱里ちゃんには本当に感謝するよ」
優也さんはそう言って、あたしの手を握りしめたのだった。
「ごめんね。生まれつき視力にハンデがあって……あ、今は手術をしたおかげで随分とよく見えるようにはなっているだよ?
でも、ハンデや手術のせいでなかなか職につけないんだ」
「……わかります」
あたしは大きく頷いた。
ハンデがあれば職が狭まるということは、翔吾を見ていてよく理解しているつもりだった。
そして、それは本人にとって大きな心のストレスになっているということも。
あたしは自分の鞄をギュッと握りしめた。
死のうとした時の翔吾の気持ちを、少しでも思い出すために。
こんな気持ちの中、優也さんは懸命にあたしを守り、《mother》からの脱出を成功させた。
今度は、あたしが優也さんを助ける番なんだ。
「5人は、あたしが集めた方がよさそうですね」
「お願いできるかな?」
「あたしは学校へ通っています。全校生徒の人数は約400人。その中から5人を見つけましょう」
あたしは迷いなくそう言いきった。
「朱里ちゃんには本当に感謝するよ」
優也さんはそう言って、あたしの手を握りしめたのだった。