絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~②
あたしが笑っている事に気が付いた優也さんが不思議そうな表情を浮かべる。


あたしはスマホで時間を確認した。


17時まで、あと1時間。


ここで座っているだけで随分と時間は経過していたようだ。


あたしは返事をせず、立ちあがった。


「そろそろ出ましょう。お店の人も怪しんでる」


そう言うと、優也さんはチラリと店員さんへ視線を送った。


カフェで何時間も居座っている男女に、気を配らせているのがわかる。


「そうだな」


優也さんは頷き、席を立ったのだった。
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