絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~②
それに、母親の態度を見る限り誰も《mother》を疑ってはいない。


あたしは脱衣所へと向かいながら、小さく息を吐き出した。


あたしだってそうだ。


自分が《奴隷部屋》に連行されるまで《mother》を疑う事なんてなかった。


疑う必要さえ、なかった。


「お風呂に行ってきます」


あたしはお母さんにそう声をかけて脱衣所のドアを開けたのだった。
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