絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~②
ばかばかしいゲームなんて早く終わらせたかった。


それなのに……。


「今日って全校集会なんてあったっけ?」


彩美の言葉にあたしは「聞いてないよね」と、返事をした。


登校してきたあたしたちはホームルームの時間に体育館へと集められていた。


その理由がどうも曖昧で、体育館へ入っても一向に先生たちが来ないのだ。


生徒だけが全員集められた状態で何をすればいいかわからない。


その時だった。


突然、体育館のドアが外から閉められた。


「おい、鍵かけられてんだけど」


ドアの近くにいた生徒がボソリと言う。


「なになに? なにかのサプライズ?」


「体育館とか暑いんだけど」


「先生まだぁ?」


そんな声があちこちから聞こえてくる。


そんな中スピーカーから聞こえて来たのは……あの男の声だったのだ。
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